表題に書いた通りです・・・
アメリカ人にとってBBQは、命の次に大事なものです。笑
今日は、アメリカ人の素敵なライフスタイルに欠かせない、バーベキューのお話です。
アメリカ人の家庭には、一家に一台、BBQグリルがあるってほんと?
本当です!
もちろん、家によって違いはあれども、ほとんどの日本の家庭に炊飯器があるように、アメリカの家にはBBQグリルがあります。
そこでの主役は、「お父さん」。日本で言えば、「鍋奉行」にあたる言葉が、「ピットマスター」ですが、アメリカでは、豪快に肉を焼くピットマスターは、世のお父さんたちなのです。
私もNJ滞在時、マンションの中庭にBBQグリルがあり、しょっちゅう、BBQをしていました。みんな、好きな具材を持ち寄って、夕暮れどきの風を感じながら、のんびり夕食を摂っていたのが印象的でした。
BBQを取り仕切るのは、お父さん!
西部開拓時代をほうふつとさせますな。
実は、歴史のあるBBQ
そもそも、アメリカでBBQが始まったのは、なんとイギリスなどからの移民が盛んになった15世紀末と言われています。つまり、アメリカ建国以来の国民食とも言えるのです。
東海岸では、豚肉をメインにすることが多いと言われていますが、これは先住民が長時間、肉の塊をローストして食べているのをみて、連れてきた豚の調理に応用していったからだと言われています。
BBQの歴史は、アメリカ建国以来なんですね!
豪快に見えて、実は、繊細に準備されるBBQ
映画やドラマで観るBBQは、単に豪快に肉の塊を焼いて、かぶりついているだけに見えます。
でも、実は準備の段階で、家庭それぞれの工夫するポイントがあって、実は繊細に調理されています。
これは、BBQに使われる部位が関係しています。
硬い部位をいかに柔らかく調理するか
牛肉にしても、豚肉にしても、使用する部位は、肩のバラ肉や肩のロースなど。つまりこれ、結構固い部位なんです。
これを、しっかりと叩いたり、マリネ液に浸して柔らかくするなど、各家庭で工夫を凝らします。
そして、日本人からすれば、強火でジュージュー焼いているように見えますが、実はBBQ名人は、低温でじっくりと調理するのです。
こうすることで、外側は肉の焼けた香ばしい香りがし、内側はジューシーに柔らかく仕上がるというわけです。
低温でじっくり調理が大事なんじゃ。
味付けは、地域によって千差万別
日本の各地域に独特の鍋料理があるように、アメリカでは州や地域によって、BBQの味付けが変わります。
例えば、バーベキューの本場といえば、テキサスなどの南部ですが、こちらはトマトソースやビネガーを使います。でも、
実は南部と一括りにはできません。州によって、ビネガーを使うか、トマトを使うかなど、変わってくるのです。
また、中西部ではハーブや塩こしょうをすり込んで、さっぱりと焼くことが多かったり、甘辛いソースに漬け込んだり、醤油を使ったりと、地域や家庭でいく通りもの味のバラエティがあるのです!
最近では、醤油やわさびを使う家庭もあるそうですね!
ワシは断然、あっさり塩味じゃ。
BBQ愛は、アメリカを支えるエネルギー?!
これだけ、味付けや調理法がバラエティに富んでいるBBQですから、アメリカの人たちにとって、そのこだわりや熱の入れようは、日本人の想像を上回っています。
BBQの話は、初対面ではタブー?!
アメリカ人同士、BBQの話をすると、どの調理法が一番かを競って、熱い議論が繰り広げられると言います。
なんと、ジョークとしては、初対面の人との会話で選んではいけない話題として、「宗教や政治」に並んで、「BBQ」も挙げられるほど。
それだけ、国民食として愛されているのですね。
はじめて会ったアメリカ人とは、BBQの話はやめておこう・・・
BBQは、コミュニケーションや息抜きに活用されている
日本では、BBQというと、1年に一度、キャンプ場などに行って、道具を借りて「えいや!」と気合を入れてやるもの、という感覚がほとんどだと思います。
しかし、一家に一台、グリルがあるアメリカでは、休日ごとに庭で昼間からBBQをする、という光景はよく見る風景。
とにかく、息抜きで家族や親戚、親しい友人たちと火を囲むのです。
アメリカ人は、肉で語るということかの?
父から息子に受け継がれる家庭の味
やはりアメリカ人にとって、美味しい肉の味を堪能するのはもちろん、火を囲んで会話を楽しむのがBBQの醍醐味といったところでしょうか。
そして、各家庭のBBQの味は、父から子供たちに受け継がれると言います。
なかなかと深いアメリカのBBQ。力強く火を扱い、子供たちに肉を振舞う父親たちの姿を見ていると、そこにアメリカ建国時の息吹を感じることができるのではないでしょうか。